大型連休の総括:2026年国慶節・中秋節、照明業界はどのような動きを見せているのか
長い連休が終わり、今年の中秋節と国慶節には、各地で夜景照明/景観照明が例年通り「祝日モード」に切り替わりました。
上海では、黄浦江沿岸の核心エリアにおける点灯時間が23時まで延長され、震旦ビル、上海タワー、浦東美術館などのメディアファサードでは、国慶節テーマの映像が繰り返し投影されました。
天津では、海河沿いの津湾広場、世紀鐘、『天津の眼』、天塔といった主要なランドマークで、77周年記念の特別仕様ライトアップが実施され、「中国紅」「金箔色」を基調としたダイナミックな光と影が演出されました。
常州では、東経120景観塔、西瀛里城門、文化広場など各名所で、国慶節テーマのライトアップショーが展開されました。
杭州や威海などでも、それぞれ特色ある演出が行われています。
長年にわたり続く都市の景観照明に加え、今年の祝日期間には、業界としても注目すべき二つの光と影の取り組みがありました。
一つは、ドローンによるライトショーで、その規模と発信力は一段と高まりました。
湖北省通城では800機のドローンが擬似生物の龍とともに舞い、桂林では2,000機が漓江上空に象鼻山を描き出しました。九江、棗陽、昆明滇池などでも相次いで上演され、なかでも宜昌の演出はとりわけ圧巻でした――5,000機のドローンが四晩にわたり峡江を彩り、一晩あたりの現地観客数は最大で20万人を超え、「江豚が跳ねる」シーンはネット上で爆発的な話題となり、関連トピックの閲覧数は3,500万件超、短編動画の再生回数は約2億2,000万回に達しました。

宜昌でのドローンパフォーマンス(画像は新浪より)
ひとつの都市の光と影の演出が、これほどの規模でネット上で自発的に議論され、二次創作されるのは、従来はあまり見られなかったことです。光と影の舞台が地上から千メートルの高空へと昇るなかで、照明と低空経済、都市の発信力との融合が、これまでにない新たな道筋を開いています。
もう一つは、AIが本格的に光と影の現場に登場したことです。
9月下旬、昕諾飛は生成型AIエージェントを上海国際光と影フェスティバルの「VOIDSPACE 空・間」作品に導入しました。観客は一切の調光操作を行う必要なく、ミニプログラムを通じて自身の感情を表現するだけで、AIがリアルタイムで演算し、人の心の状態に呼応するダイナミックな光効果を生み出します。
従来、感情の層を伴う光と影の演出には、専門スタッフが個々のパラメーターを設定し、プログラムを手作業で組む必要がありました。しかし今や、自然言語や感情そのものが「調光の手段」となり、システムがそれを「光のレシピ」に変換して、リアルタイムでライティングを制御するのです。
景観照明や文化観光のナイトツアーにとって、これは制作手法の面で真剣に捉えるべき本質的な変化です。専門的な照明制作のハードルが大幅に下がり、「人と光のリアルタイムな対話」が可能になったのです。
国慶節の事例から見える、業界のいくつかの実質的な変化
派手なコンセプトを抜きにして、今年の国慶節で実際に実装されたこれらの取り組みは、照明業界のいくつかの明確な潮流を示しています。
第一に、粗放的な灯具の寄せ集めから、精密な光のコントロールへ。光汚染や文化財保護、グリーンエネルギーの要請が厳しくなるにつれ、「明るければ明るいほど良い」「灯具をただ積み上げるだけ」という粗放な手法は淘汰されつつあり、地域別・時間帯別の調光や精密な光の制御が、ハイエンドプロジェクトにおいて不可欠な要素となっています。
第二に、AIが「自動実行」から「コンテンツ生成」へ。従来のAIによる調光は、定時でのオン/オフ、環境に応じた微調整、固定プログラムによる連動などが標準であり、それ自体に大きな障壁はありませんでした。しかし今年の上海でのプロジェクトの意義は、AIが初めて「リアルタイムのクリエイティブツール」として登場し、スマート照明を「受動的な運用」から「能動的な創造」へと押し上げた点にあります。これは、ハイエンドな文化観光プロジェクトにおける次の段階の差別化要因となるでしょう。
第三に、光と影が「見た目が良い」から「使い勝手が良い」へ。照明はもはや単なる雰囲気作りのための装飾ではなく、ナイトツアー経済、公共空間での交流、都市文化の表現などを実質的に支える存在となっています。今年の国慶節期間中、各地で盛り上がったナイトツアーの熱気は、まさに「光」がニーズを受け止め、価値を創出していることの縮図です。
第四に、ソフトウェアとハードウェアの一体化が主流へ。照明器具のハードウェア、スマート制御システム、コンテンツのクリエイティブという三者が深く結びつき、単に「照明を売る」や「工事を請け負う」だけではますます困難になり、総合的なソリューションを提供できるチームが優位性を獲得していくでしょう。
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